人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

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日々の風から 一月の晦日に

日々の風から 一月の晦日に

 

一月の風は速い。もう晦日である。それなのに家族そろって感謝の祈りを捧げた元旦の朝が、なぜか遠くに思える。わずか一か月前のことなのに。記憶の色合いが薄くなっていくのが速い。ということは私の脳の働きが衰えている証拠なのか。

 

年末の、ゴーンさんの日本脱出劇を、まるでフィクションの世界のことのように、驚きつつも全く他人ごとに眺めてきたが、この事件は、彼を、してやったりとにんまりさせながら終わりなのだろうか。続きのドラマはないのだろうか。

 

ところが、降ってわいたような新型肺炎は切実である。すでに世界規模の一大事件になった。一説には、報道されている数字などは当てにならない。広範囲に膨大な感染者が出ているという。いたずらに騒ぐことはないが、すべてにのんきで鈍感な私たちの国の雰囲気は問題があるのかもしれない。片隅と言えども東京23区、いちばん人の出入りの多い地域にいる、しかも高齢者としては、大いに自重したほうがいいと自らを戒めている。

 

この3日にあおむけに転んで腰椎圧迫骨折で入院した旧友はまだ依然として病院である。時々顔を見に行く。4月で86歳になる。元来健康で、過去一度も入院の経験はない。意志も強い。だからご本人はすぐにでも帰宅できると思っている。周囲もそうなることを願っているが、まだまだ退院の許可は出ない。病院にいるのだから、痛い苦しいの症状は緩和してもらっている。ところが、骨折はともかく、いろいろ検査されているうちに内臓に危ういところが見つかり、今後そのほうの治療に向かうらしい。長引かないようにと祈っている。

 

先輩年齢の友人知人の老いの進み方にとても興味がある。明日の自分だから。多くの有益な出来事を教えてもらえる。長い間深くお付き合いしてきたから、その人生史を詳しく知っている。神様はどのように守り導き、そこに栄光を表し愛を注ごうとされるのか、拝見できるのは光栄であり感謝である。とても厳粛なことだと思う。あらん限りの誠心誠意で接し、なによりも日々の祈りを続けようとこれも自分に負荷をかけている。

 

 

 

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世相の風から 新型肺炎とコロナウイルス

世相の風から 新型肺炎とコロナウイルス

 

中国で新型の肺炎が流行っていると知って、

ああ、またかと軽く他人ごとに考えていたが、

とんでもない話になった。

今や、日本ではチャーター機で

現地におられる日本人を帰国させる騒ぎになった。

日に日に死亡者が増え、罹患者数もうなぎのぼりだ。

手のつけようがないとはこのことか。

 

今や地球は一つだ。

裏側も表側もない。南も北もない。

遠い国も近い国もない。

こんなにも人々が往来しているとは

一つ所に何十年と住み着いている者には考えも及ばない。

しかし、人々とともにウイスルはやってくる。

手洗いや、うがいや、マスクはするものの、

完全ではないことは確かだ。

恐ろしい世の中になったものだ。

 

 

 

 

 

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日々の風から アボンリーヘの道

日々の風から アボンリーヘの道

 

偶然にネットで配信しているカナダのテレビドラマ「アボンリーヘの道」に出会い、年末年始を楽しんだ。30年も前に制作され、日本でもずいぶん昔に放映されたらしいが全く知らなかった。「赤毛のアン」で有名なモンゴメリーのいくつかの作品から作られた。これも有名なプリンス・エドワード島が舞台になる。

 

7シリーズ合計91本が放映されたが、気が付いたときは期限が迫っていて全部観ることはできなかった。とても心が残っている。全巻がDVDになっている。一瞬ほしくなったほど捕えられているが、いやいやとんでもない。無料だから見たまでのこと。しかしレンタルで借りてきて観ようかなどいまだに思う。多分それもしないだろうが。

 

作中人物の一人が忘れられない。彼女はヘティと言って、アボンリーの村に一つだけある学校の女教師である。独身で、毅然として、周囲には頑固者と言われるほど、自説を曲げす、ぶれず、プライド高く生きる中年女性である。

 

この物語はそもそも一人の少女を主人公に始まるのだが、私には子供達よりも、大人たちに心が傾く。その代表がヘティなのだ。50歳の誕生祝いの話があったから、今の時代ならまだまだ若い女性の部類だ。しかし、70歳くらいに見える。熱い親近感が沸く。毎日でも彼女の顔が見たい。ドラマにこんなに心奪われたのは久しぶりだ。ますます暇人になったせいだろうか。

 

 

 

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日々の風から 私の新春 その2 多発する転倒、つまずき

日々の風から 私の新春 その2 多発する転倒、つまずき

 

新年早々に私の周辺には思いがけない?つまずきや転倒が続発している。その一人は、何のことはない、私自身なのだ。笑うに笑えない。なんとなく気持ちがつかえている。

 

私より一日早い3日の日に、旧友があおむけに転んだ。最終的にわかったことは腰椎圧迫骨折とのこと、そのまま入院になった。早速お見舞に飛んで行ったが、どんな治療をするのかまだ結論は出ていない。友は85歳になる。近年、両膝を傷めて、あちこちにつかまりながらぎごちない歩き方をしていた。

 

その翌日、今度は私が普通の歩道を歩いていたのに突然、あっと声を上げる暇もなく、つまずいたのか転んでしまったのだ。地面に両膝と両手をついだ。素早く立ちあがってそのままバスに乗りJRに乗ったが、左ひざからは出血している感じがした。今も傷パットを貼っている。しかし、怖い気がする。突然転ぶんだから。これが老いというものかと、愕然たる思いである。この先、またないとは限らない。いや、あるに違いないが、しかし気のつけようがないではないか。いやあるのかもしれないが。杖を使うのか、シルバーカーか。

 

その失敗談をある集まりで話したら、なんとそばにいた60代半ばの女性が、実は初めて転んだと、ショックで打ちのめされたように話した。その年代なら驚くだろう。落ち込むだろう。それをきっかけに、実は私も、私もと、つい最近の転び物語が噴出した。インフルエンザじゃあるまいし、流行るのだろうか。

 

骨折しなくてよかったですねと声をかけられて、ほんとうだ、そうだ、そうなんだと納得し、おおいに慰められた。一歩一歩ますます主にすがって歩くほかはない。

 

主がわたしの手を取ってくださいます

どうしてこわがったり逃げたりするでしょう

やさしい主の手にすべてを任せて

旅ができるとは何たる恵みでしょう

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日々の風から 私の新春

日々の風から 私の新春

 

お正月と言えるのは1月のどのあたりまでだろう。多分15日までは新年のあいさつも許され、お正月気分でいてもいいのではないか。それとも七日、七草までだろうか。そんなごたくはさておき、いつもの4人が初顔合わせをした。女子会とは言いかねる。さしずめ「老女会」がふさわしい。つまりこの4人は今年80歳、77歳、74歳、70歳を迎える女性たちである。

 

74歳のHさんが言い出すには、傘寿、喜寿、古希と3人が特別の名のついた記念の年に当たるのだから、特別に記念になるお祝いをしましょうよと。反対する理由もなく反対する者はいない。小さな旅行ができればいい、そんな程度なのだが。というのは一人は現在あまり体調がよくなくて通院中なのだ。手術とか入院する病ではなく、持病なのだ。無理のない場所で一日過ごせれば最高という程度である。そう言うことで、今日の新年初の「老女会」は盛り上がり、希望を胸にスタートできた。今年のいつ頃、どんなことが実現するか、楽しみである。

 

帰途は雨が降り出していた。不覚にも雨具の用意を忘れたが、簡易傘を買う気にもなれず、コートのフードとショールを巻き付けて歩き出した。心が温かくなっていたのだろう、手袋もせず、若い時のようにずんずんと歩いた。心が弾んでいたのだ。感謝なひと時だった。

 

 

 

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日々の風から 新春にあたって

日々の風から 新春にあたって

 

2020年を迎えて、感謝と喜びをもって、

新春のごあいさつを申し上げます。

今年が、皆様にとって

イエス・キリストの恵みと祝福のみちあふれる

一年でありますようにお祈り申し上げます。

 

このブログは2005年11月29日にスタートしました。

ブログが全盛時代に入ったころだろうと思います。

流行に疎く、流行を横目でちょっと冷ややかに見る私ですが、

「書く」ことに惹かれて、

はやりものに真正面から向き合う気持ちになりました。

今年2020年は15年目ということになりましょうか。

当時と比べると、記事のアップ力も衰えました。

自分の内にある燃えるものも、炎の勢いは弱く、

炎の質もダウンしました。

忍耐深くお付き合いくださる皆様に、

申し訳なく思い、クローズ宣言をしようと、

時々思います。

ところがそんな時に限って、友人知人から、

楽しみにしていますなどと、

もったいないコメントをいただきます。

ドキッとしながらも、

もう少し続けてもいいのかなと、

勝手な解釈をすると、不思議なことに

うれしく、元気になるのです。

神さまがくださった「希望の風」だと、信じてしまいます。

 

「希望の風」は愛の風、いのちの風、イエス・キリストです。

「希望の風」に包み込まれて、

今年も、小さなともし火をかざしていきたいと願います。

 

「その希望は失望に終わることがありません」ローマ5・5

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