人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

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旅の空から ちょっと北上して・桜と再会 
旅の空から ちょっと北上して・桜と再会   
 
東京より少し北西の知人から桜を観に来ないかと誘われて、心と体が同時に立ち上がった。厳密にどっちが先かと言えば、体であろう。いつも「どこかへ行きたい病」の病巣を抱えているからだ。それが刺激されたのだ。心のほうは一度は立ち上がっても、目の前の諸状況を思うとしぼんでくる。迷いも出てくる。それらがセーブを掛けてくる。しかし大した戦いはなく、すぐに列車のチケットを買いに走った。一泊である。宿泊先は知人がすでに手配してくれている。
 
新幹線の座席は旅ごころをやさしくすっぽりと包んでくれる。そこにはすでに日常はない。
E席窓側はどんな列車でも私の指定席である。席は二つなのでたいてい隣は空席である。小さなエリヤは別世界である。日常はないと言ったが、頭の中は日常でいっぱい。わずかな時間であるが、あのこと、このことを集中して考える。メモもする。走る書斎である。まもなくそれらは祈りに繋がっていく。走る祈りの密室である。

 
 
駅を降りると、知人が車で待っていた。翌日、ここから発つ時まで車での移動となる。何にも勝って便利でうれしい限りである。見廻せば、東京ではとっくに終わっている桜が満開である。木々はまだ枯れたままか、わずかに芽を出した程度である。むせ返るような芽吹きの時はあと半月先かもしれない。そのぶん、桜が主人公である。その桜であるが、ヒロインぶることもなく、置かれたところでのびのびと思い思いに咲いている。そんな気がするのだ。
上野の桜、墨堤の桜、千鳥ヶ淵の桜、目黒川の桜とはちょっと違う雰囲気である。人の目に曝され続けている桜と、観る人などまったく気にしていない桜の違いかもしれない。都会の桜、山里の桜の違いを知った気がした。得難い体験であった。
 
 
 
 

 
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世相の風から エコノミークラス症候群の恐怖
世相の風から エコノミークラス症候群の恐怖
 
熊本地震発生から一週間が経った。被害の深刻さは増すばかりだ。ずっと、ずっと報道に聞き入り、映像に見入っている。今回は前震、本震などと、初めてのことばを聞いて、びっくりした。震源が一つだけでなく、いくもの断層が同時に活動していることも新しい現象ではないだろうか。そして、なおその活動は収まらない。これでは避難する人たちの不安は増すばかりだ。たとえ家が倒壊していなくても、じっと家になどいられないだろう。
 
エコノミークラス症候群で命を落とす人があり、その症状が増えているという。恐ろしいことだ。車の中で過ごしたくなるのは当然ではないか。ペットを飼っている方や、小さなお子さんを抱えたご家族が車中生活をしておられた。車の方がいい。しかし、そこには命を奪う危険があるのだ。犠牲者は高齢の女性が多いそうだ。なぜかと思ったら、水を制限してなるべくトイレに行かないためだとか。もっともな理由だ。よくわかる。しかしそれが死に至るとは、ほんとに恐ろしい。
 
被災した人たちは想像もできない苦難の中におられるのだ。支援の手もミスマッチが多いとのことである。なんとかしてニーズにあった支援がなされていきますようにと、心をそこへ傾けながら願い祈ります。
 

 
 
 
 
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世相の風から 熊本・大分の大地震お見舞い
世相の風から 熊本・大分の大地震お見舞い
 

 
被災された数多くの方々に、遠くからですが、お見舞い申し上げます。
自分が当人だったらと、できるだけ我がこととして考えながら、
体いっぱい、心いっぱい受け止めて、祈りを重ねています。
今朝は日曜日です。これから教会の礼拝に出かけます。
聖書のみことばに耳を傾けながら、祈り続けます。

イエス・キリストの助けと慰めを祈ります。

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
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日々の風から 新しい教会員
日々の風から 新しい教会員
 
今週の礼拝で一人の女性が我が教会に転入会する式が行われた。教会員が一人増えたことになり、教会にとって大変うれしいことである。洗礼を受けて教会員になることもすばらしいけれど、転入会者が与えられるのも感謝である。
 
姉妹には事情があった。若いころからずっと一つの教会で信仰生活を励んでこられたが、近年体調を崩され、教会に通えなくなった。元気になったらと思いつつも現実は厳しかった。何はともあれ、礼拝に出られないのはよくないと思い、友人、知人にも手伝ってもらって調べてみると、自宅の近くに我が教会があることが分かった。感謝なことに、友人が我が教会に知り合いがいた。そこから時々通ってこられるようになった。
 
そのうちに姉妹は年々老いも進んでくるから、いっそこちらの教会の正式な会員になったほうがいいと思うようになった。教会の雰囲気も自分に合っているし、親しい方々も与えられた。そんなことから決意を強めていった。とうとう、もとの教会に事情をお話し、了解を得て、そちらを転出、晴れて我が教会に転入されたのである。教会籍はキリスト者にとっては住民票のようなものである。姉妹はやがての日には教会の墓地に入れてもらいたいとも言っておられる。
 
姉妹宅は我が家からも遠くない。徒歩で10分ほどである。病気がちなのでこれまでも教会の方々と何度も訪問してきた。すてきなマンションにおられるが、ずっとお一人である。これからはますます交わりが深まるだろう。今は強度の腰痛があるので、当面、送迎が要る。そこで車で教会へ通う兄姉たちが連携して送迎している。我が教会には他にもそうしたケアの必要な方々が数名おられる。
 
日曜の朝は大忙しである。Kファミリー車はO姉お迎え、Hファミリーはホーム入居のK姉お迎え、M姉は近くのT姉お迎え、Tファミリー車はS宅へお迎えなどなどが定着している。どこの教会でも行われていると聞く。キリストの愛の共同体である教会としては、特別のことではない。愛を提供する方も、愛を受ける方も、ともにキリストの家族の一員である。こうしてともにひとつ場所で神を礼拝するのである。その喜びは大きく、神も満足されているだろう。『互いに愛し合いなさい』とはイエス様の遺言でもある。
 
 
 
 

 
 
 
 
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新年度スタート・希望の風は追い風
新年度スタート・希望の風は追い風

 
社会の最前線から退いて久しいが、新年度を迎えるとかすかながら新鮮な思いや緊張感を覚えるから不思議だ。体にしみこんでいる何かがそうさせるのだろう。学生たちの新学期はあと、1、2日先であろうが、会社や官庁のスタートはすんでいるようだ。この一年が、スタートを切ったすべての人々にとって充実躍進の日々でありますようにと陰ながら祈ります。厳しい社会状況下では、挫折や落胆や失望が、以前にもまして増えると想像する。
 
世の中の価値観も変わってきているから「おしん」流など通用しないのかもしれないけれど、それぞれが抱いている「初心貫徹」の道が開かれていきますようにと願う。若葉マークは美しい。春の陽を浴びてキラキラと躍るのはうれしい。たくましく繁茂して深緑に成長してほしい。希望の風は追い風である。抽象的ではあるが老女は祈り続けます。

 
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