人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

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日々の風から 新年度へ向かう


日々の風から 新年度へ向かう
 

新年度スタートの四月の方が新年一月より変化がある。去る人、来る人、進級、進学、就職など、実生活において目に見える出来事が多い。折から春。花が咲き、木の芽が吹く。風は北風から柔らかな南風に代わる。陽の光もぐっと勢いをまし、心身に喜びが生まれる。感謝なことである。

 

今年、我が家の孫たちは学年が進むだけで、大きな変わり様はない。穏やかな新年度である。

教会では、遠方に住まいを得て移転する人があり、ちょっとさびしい。青年の中で、大学に進む人がいるのはうれしいことだ。80歳以上の高齢者が数名おられるが、特別に変わりなく教会生活を淡々と続けている。ひとり暮らしをされる方が3名で、皆でちょっと心配している。

 

私の日々であるが、いまのところ大きな変化はない。私に変化があるとしたら、なんだろうとふと考える。すぐ思うことは体調であろう。生きているかぎり、体調は変化する。アップダウンがある。調子がよくて、○○代と変わらないと感ずる日もあれば、こんなに体力がなくてはとても海外の旅など無理だと真剣に落ち込む日もある。まだ私の中には旅への欲求がある。

 

芭蕉がおくのほそ道へ旅立ったのは327日。もっともこれは旧暦であるが。以後、旅先は日本ではあるが600里、2400キロを150日かけて巡った。さぞ冒険の旅であったろう。しかし年齢を見ると、老人ではなく40代半ばである。それなら出来るかもしれない。しかし、旅事情は現代とは雲泥の差、それ以上の差であろう。移動はすべて徒歩なのだから。それを思うと、冒険だったであろう。


 

 

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日々の風から 春は気まぐれ



日々の風から 春はきまぐれ

 

昨日は一気に気温が上がり、一気に春が走ってきたようでした。つられて東京のソメイヨシノも思わずほころんだのでしょう。私も誘われて、したこともないバスツアーに紛れ込み、近場の埼玉、栃木をまわってきました。さすがに桜はちらほらでしたが、膨らんだつぼみの間に開いたばかりの花をつけた小枝が見え隠れして、新鮮な喜びを味わいました。ところが、早くもお天気は下り坂、花もつぼみも身を固くしたことでしょう。春は気まぐれです。

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日々の風から 生まれたての赤ちゃんがきた

生まれたての赤ちゃんがきた

 

今朝の礼拝に、生まれて10日も経たない赤ちゃんを抱っこしてご夫婦がやってきました。教会をあげて安産を祈ってきた赤ちゃんが15日の土曜日に予定日どおり無事生まれたのを聞いたのが先週の日曜日。3000グラムに少し足りないけれど母子ともに元気ですと、ご主人自ら目を細めて報告されました。皆で大喜びしたのでしたが、なんと今朝、新米ママが抱っこして現れたのです。さすがに声を上げるほどびっくりしました。まだ10日にもなりません。こんなに早く人の中に出していいのかしらとは、あとでかつてのママたち、つまりおばばたちの老婆心から話したことです。もっとも今は出産して3,4日で退院です。世の中変わったのでしょう。

 

姉妹はフィリピン女性。つつましやかですが、秘めたるバイタリティーを日ごろから感じていましたが、芯に強い体力気力があるのだなあと感動しました。飛んで行って抱っこさせてもらいましたが、思えば自分の子や孫、甥、姪以外に、10日足らずの赤ちゃんを見たのも抱いたのも初体験です。見れば見るほどなんと小さいのでしょう。私の肘から掌までの間にすっぽりと入ってしまうのです。人、人、人の山の中で、まったく我関せずと、好きなように半眼になったり開いたり、ほほを動かしたり口を動かしたり顔をしかめたり眠ったり、己が自由に振舞っています。これを無邪気というのでしょう。

 

「赤ちゃんて、ほんとに赤いんだ」、「ほっぺをつつきたい」と、かわるがわる手が出て、この赤ちゃんは、まだ生まれて10日も経たないうち、にすっかり教会中の人々のハートをつかみ、アイドルの座を獲得してしまいました。人を惹きつけ、見とれさせる魅力でいっぱいです。純粋に、いのちの輝きのせいでしょう。

これこそ本物の春です。清々しいうれしい思いにしていただきました。日ごろ、高齢者の辛い話題の多い教会ですが、神様は赤ちゃんを通して慰めと希望を与えてくださいました。ハレルヤ!

 

 

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日々の風から 春一番は春本番ではない

 春一番は春本番ではない

 

東京では昨年より17日遅く春一番が吹き、日本列島で一番早く高知でソメイ吉野が咲き初め、いよいよ春は本番だと思っていましたら、そんなに順調にはいかないようです。明日はまた真冬に逆戻り、日中の最高気温が10℃に届かないとか。冷たい雨と風も伴うようです。このところ着なかったコートをまた取り出すことになります。思い出せば、毎年そうなのです。驚くことではないのですが、たかが23℃の気温差に大慌てです。年甲斐もありません。

 

いちばん気にかかっていたクリミヤ自治共和国も、あっという間にロシアに編入されるようです。

ニュースのうわべだけを追いかけているせいでしょうか、私にはどうしてもわかりません。

ここは歴史的経緯がものを言うのでしょうか。しかし、短絡的な思考でも、腑に落ちないこと歴然たるものがあります。欧米が躍起になって反対するのは当然です。

 

ことの内容も質も違いますが、統合とか分割には長所、短所がつきものです。例えば、近年、少子化に伴って学校の合併がよくあります。私の住む東京下町は高齢化と少子化の著しい地域です。かつて私が小学生であった頃、子どもの数が多すぎて一校では収めきれず、地域を決めて新しい小学校へ移動しました。そこもいっぱいになり、また新しい学校ができました。その頃は問題なく事が進んだようです。

 

最近、少子化で、一学校の全学年が一クラスしかないことから、合併案が出来てきました。ところがこれがなかなかうまくいきません。父兄や生徒の賛否だけならまだしも、運営上でも難しい問題がたくさんあるようです。話が出始めてから実現まで、ある所では10年以上もかかっています。

 

こんなことからクリミヤのロシア編入を考えてみました。企業の吸収合併なども熾烈な戦いがあり、待遇その他で犠牲者も出ると聞きます。ましてや、対象が国と国、おびただしい人々の問題となると、短時間でできることではないと思えてなりません。惨劇が起きないことを祈ります。

 

それから、気にかかっているもう一つのこと、マレーシアの飛行機はどこにいるのでしょう。情報は錯綜するばかりで、確たる事実は不明のひとことです。どこかに着陸していれば、そこがどこであろうと、一般乗客は生きている可能性は大です。それを祈ります。

 

 

季節の風から comments(0) -
日々の風から 今、いちばん気にかかること

 今、いちばん気にかかること

 

マレーシア航空の飛行機はどこに行ったのでしょう。こんな不思議がこの現代にあるのでしょうか。まさかずっと空を飛んでいるわけではないでしょう。陸地のどこかに着陸していたら、科学の目が何かを捕えるでしょう。海底に墜落したら、海は何かを浮かべるでしょう。

一週間も燃料も食糧も持つわけではないでしょう。世界中が探しても見つからないなど、

ありうることでしょうか。今日あたり、なにか聞こえてくるかもしれませんが、遅すぎます。

 

今日、住民投票の行われるクリミア政情が大変気にかかります。どっちに決まっても、犠牲者がいない訳はありません。いったいどうなるのでしょう。国の中から出たことであるなら、ある意味でその国全体の責任でしょうけれど、外側からの軍事的圧力がかかってのことは重大さの意味合いが違います。話し合いによる解決はできないものでしょうか。世界のリーダーたちはジェントルマンではないのでしょうか。

 

3月も半ばになり、こんどこそほんとうの春が来るのだと期待感一杯です。

冬の間は厳しい顔つきをしていた自然も、これからはやさしい笑顔を見せてくれるでしょう。

 

これから教会に行きます。

世界の平和のために、祈ってきます。

 

 

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日々の風から あの日から三年ですね

あの日から三年ですね

 

昨年にも勝って、3・11の大惨事のことが全国的にクローズアップされ、報道されているのは大切だと思います。忘れてはいけない、風化させてはいけないと、いつもだれかがどこかで叫ぶことが大事だと思います。もっとも、直接に被害を受けなかった者にとっても、とてもとても忘れることなんてできませんが。

 

あの日以来、教会では毎週の礼拝や祈祷会のたびごとに祈りを捧げています。所属する教団からは定期的に詳細な支援活動のレターが届きます。親しい知人たちが直接被災地を訪れ、小さな働きを継続しているのをつぶさに聞いています。一度だけですが家族であの海辺に立って祈ったことを思い出します。

 

この日に、特に悲しみが増し、苦しみが大きく胸をつぶす被災者の方々に、適切な支援が与えられ、心の深みに愛が行き渡り、生きる力、耐え抜く力、直接的な希望と、願いがかなえられますように、イエス・キリストの御名によって祈ります。

 

『神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。

こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、

どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです』

第二コリント14

 

 

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世相の風から ウクライナとクリミアのことから

ウクライナとクリミアのことから

 

ホット中のホットな政情に対してもの言える何ものをも有しない政治音痴の、老いた井の中の蛙ですが、ウクライナの政変には近頃の出来事の中ではかなり驚かされました。起きていることを順序立てて理解するのも難しいのですが、私の理解を越えることは、一つの国の人々、国民と言ったらいいのでしょうか、その人々が、ある人たちはロシア寄り、ある人たちは西欧寄りとはっきり区分され、その意志は戦いを辞さないほど強いことです。そしてもともと民族的にも二分していることです。歴史の経緯を見ると、対立する国民の意志も仕方がないとさえ思えます。昔からずっと続いてきた国ではなかったことが分かります。

 

それに驚いていたところへ、いきなりクリミア半島が出てきて、そこはウクライナの自治国ということで、国の中にあるもう一つの国ですが、全くの独立国ではないわけです。そこの人々も二つに分かれ、ロシアへの帰属を国民投票で決めようとしているのです。

 

たとえば、日本の一部の人がどこかの国の国民になってもいいと強く願い、もう一部の人たちが、全くカラーの違う別の国に帰属したいと言いだし、その両者が武器を手にして戦っても構わないことなどは、例えにしたって絶対にと言っていいほどあり得ないこと、想像もできないことです。日本人も、もともとを辿ればどこからか来て住みついたのでしょうし、いろいろな国の方との婚姻で、様々な民族の血が混じってはいるでしょうが、原則として単一民族と言われます。私は○○系日本人、あの人は△△日本人などとはっきりした区別は聞いたことがありません。

 

単一民族だからでしょうか、アメリカや中東、ヨーロッパなどの人種や民族の問題については頭では理解できるかもしれませんが、実感としてまるで音痴です。私はこの度のことで、そうしたことに理解の及ばない自分を発見したのです。東洋の端っこの島国の単一民族が、グローバル化などと称して、いかにも世界を知っているような思いになることがありますが、それは愚かな錯覚でしかないと思われてなりません。

 

一つだけ、聖書を通して、イスラエルとアラブ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のことは聞き続けていますが、この複雑さだけでも混乱してしまいます。民族と国、そして宗教が何重にも絡み合って引き起こされている事件を、どう考えたらいいのでしょうか。なにをどのように願ったらいいのでしょうか。それぞれにもっともな理由があり、うなずいたり、反対したくなったり、怒りが込み上げてきたりと、外野にいても心穏やかにはなれません。

 

『平和を作る者は幸いです。
その人たちは神の子どもとよばれるから』

マタイの福音書5章9節

 

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世相の風から 高速バス事故 おりしも

高速バス事故 おりしも

 

バス事故はまだ知らなかったのですが、所用で東京駅へ行き、最近八重洲口の南口方面が新しくなったと聞いていましたので足を延ばしました。いままでにも増して、日に日にと言っていいほどめまぐるしく新しくなっていくのが東京ですが、またまた変わっていました。

 

新しいスポットには新しい名がついているのですが、どれもカタカナ語。カタカナ語が嫌いなわけではありませんが記憶できません。そのカタカナ語のついたエリヤの2階のテラスから八重洲の大通りを眺めていました。眼下に、高速バスのターミナルがあります。この記事をお読みになって、ああ、あそこねとお分かりになる方もおられるでしょう。あそこです。

 

様々な方面へ行くバスが入ってきては発車し、発車してはまた次に入ってきて、20分間隔ほどで運行されているようでした。乗客たちはみな一様にリュックを背負い、キャリーカーを引いていて、遠方へ行くことがすぐわかります。高速バスはめったに使ったことはありませんが、あるとき、鉄道を使うより乗り換えもなく、なによりも運賃が安く、乗り心地もよく、便利なものだと実感したことがあります。

 

バスを眺めながら、ああ、乗りたいなあ、どこかへ旅したいなあと、旅ごころが大いに刺激され、いっとき高揚した気分に浸っていました。これは高速バスで、観光めぐりではない、そうだ、観光バスというもあったなあなどと、思いは勝手に広がっていました。

 

帰宅して、北陸自動車道SAでのあの大惨事を知りました。定期的に高速バスを列車のように使っている方々がたくさんおられ、日常の足になっていることを知りました。この事故は、庶民の日常の真っただ中で起こったものだけに、切実さは濃厚です。だれでもがそこに乗り合わせる可能性があるのです。このバスの常連であったであろう、高校の先生の死が胸に迫ります。教育の現場ですばらしい働きをされて社会にも大いに貢献し、ご家庭ではよき家長であられた方でしょう。なんともったいない死でしょう。ドライバーさんだって、その背後には同じような必死の生活があったでしょう。これこそ悲劇中の悲劇ではないでしょうか。

 

たくさんの心痛む出来事を知る日々ですが、今回のこの事故には胸が詰まり涙が溢れました。

だれがいいとか悪いとかさばいたり謝罪したりと、事後の処理はなおざりにはできませんが、こんな惨事は二度と起きてほしくないと願わずにはいられません。

 

 

 

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日々の風から 今、いちばんの心配は

今、いちばんの心配は

 

二月初めの立春は、かりそめであっても春の名を告げる希望の風。3月は、3日のひな祭りがそれにあたるであろう。今はこの日に特別に何かをするわけはないが、フラワーショップの店頭を飾る桃の花の小枝がうれしさをかきたててくれる。こんどこそ本物の春に会える確信が強くなる。先月2月は思いがけない自然界の猛威に苦しめられた。しかし、3月は裏切らないだろう。そうあってほしい。寒の戻りはたくさんである。とはいえ、三寒四温という定説もあるからこれが自然界のふつうの営みなのかもしれない。人はせっかちなのだ。

 

確実に来る春を待ちきれなくてごたごたとつまらぬたわごとを言ってしまったが、それはさておき、ウクライナの政変に驚いていた矢先、もっと驚くことが起こってしまった。いろいろ事情はあるだろうが、大国が小さな国に武力の威で乗り込んでいることだ。クリミヤ半島と言えばすぐにナイチンゲールを思い出すが、昔から国々の利害が衝突する地域なのだろうか。おおごとになりませんようにと切に切に祈ります。世界中の良識の目と世界中の為政者の責任感が、速やかに解決策を立て、市民たちが安全にいつものように生活できますようにと心から願います。

 



 

 

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