人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

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書林の風から ネット読書会『カラマの会』2013年課題本



2013年カラマ

 

 

2006年にスタートした友人たちとのネット読書会は今年8年目に入ります。年末から一大会議?が展開され、ついに白羽の矢が立った名誉ある一冊は、チャールズ・ディッケンズの『デイヴィッド・コバフィールド』です。文庫本は新潮と岩波があります。さて、どちらにしようかと、これも思い思いに意見を出して交換し合い、ついに岩波になりました。新しい訳であることと、なんといっても挿絵があることが決定打となりました。『レ・ミゼラブル』も、豊富な挿絵にずいぶん助けられました。出版された当時のものだと思われます。

 

挿絵のページに来るとホッとするのです。薫り高いコーヒーとは程遠く、むしろお番茶といった雰囲気ですが、それでもアツアツをいただいている気分になります。今度も、きっとそうしながら読み進めて行くことになるでしょう。本は5冊です。ディケンズといえばすぐに『クリスマス・キャロル』を思い出します。たぶん、ストーリーを楽しめるのではないかと期待しています。

 

昨年は、ドストエフスキーの『白痴』と『悪霊』でした。みんなへとへとになりました。『悪霊』と格闘したのです。感想もしどろもどろでした。手に余る大作でした。しかし、ますます、ドスト氏にのめり込みそうになりましたが、今年は趣を変えてロシアからイギリスです。お国柄も興味深いです。

 

ちなみにこの8年間に読み合った本をご紹介します。2006年・カラマーゾフの兄弟。2007年・エデンの東。2008年・クオワディス。2009年はレ・ミゼラブル。2010年・戦争と平和。2011年は、こころ。2012年・白痴&悪霊。そして今年2013年は『デイヴィッド・コバフィールド』です。ちりも積もればなんとやらーーー。分厚い文庫本で30冊近くになります。これは人生の快挙です。読書ほど楽しいことはありません。先人たちの遺産に感謝! 


第一巻

 

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日々の風から 15歳の春

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ママの手作りケーキ・抹茶のスポンジで

 

孫のS君が15歳を迎えた。夢のようである。何が夢かと言えば、この15年が、現実のことなのか、である。S君の15年と私の15年が、同じ地上の、同じ1998年から2013年とはとても思えないのだ。別世界の出来事のような気がする。同じ家にいたというのに。

 

1998123日、彼は、まだ、視力もおぼろで、知識的にも両親すら判別できなかった。一本の歯もなく、一言もはっきりした言語は語れず、自己表現は泣くだけだった。できたことは母の乳を吸うことだけだった。それが、どうだろう、外見の成長ぶりだけでもただただ驚くほかはない。身長はおよそ3.5倍、170センチを越している。体格は私に言わせれば痩せすぎの感があるが。

 

性格や内面については明確な表現は避けたい。個人のプライバシーに係わることだから。とにかく私には世界に二人といない最愛の、そして、最高の、我が誇りS君なのである。いよいよ来月早々から高校の入学試験が始まる。おばばにできる唯一のことは祈ること。健康状態から当日のお天気、交通事情まで、事細かく祈っている。神さまも苦笑しておられるだろう

『わたしの霊をあなたのすえに
わたしの祝福をあなたの子孫に注ごう』
イザヤ44・4、5


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日々の風から 公孫樹がない!
 

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            半分に切断された下の部分


とうとう伐採されてしまったーーー。我が家の側面すれすれに新しい道路ができて以来、
40年近くになるだろうか。街路樹として公孫樹が植えられ、年ごとに成長し、いまではすっかり古木になったが、春には生き生きと芽を吹き、夏には青々とした葉を茂らせ、その豊かな葉は、秋には見事に黄葉した。初冬のころ、我が家の玄関先は金色の落葉でうずまり、せっせと掃き集めるのが一仕事だった。

 

このたび、東京都建設局の道路整備事業の一環として、電線共同溝設置工事が始まった。電柱、電線、電話線など、空にかかっていた配線をすべて地中に持っていこうというのである。それが完成すれば、一本の電柱もなく、空を渡る電線もなくなるのだ。なんとすがすがしい景観になるだろう。しかし大規模な工事である。数年はかかるらしい。

 

まずは街路樹の撤去である。この23か月で周辺の樹木をすべて伐採し、試験堀りをするとの文書が配布された。担当の業者が挨拶に来て説明していった。

 

目の前で、樹木の胴体が切断されるのをじっと見てしまった。涙が流れた。泣いている間に、残った下の部分が根こそぎ抜かれ、待ち構えていたトラックに積まれて運ばれてしまった。後の大きな穴も数人の人たちでたちまち塞がれてしまった。しばらくしたらここに公孫樹が植わっていたなんて誰が覚えているだろう。いまでさえ、感傷的になるのは年寄りくらいかもしれない。

 

ふと、一本の公孫樹を惜しむ自分が、『ヨナ書』のヨナに重なった。状況は似ても似つかない。何の関係もない。しかし、なぜかヨナを思い出した。ヨナは自分を炎暑から守ってくれた一本のトウゴマの木が枯れるのをみて腹を立てた。我が一本の公孫樹は、春夏秋冬折々に私を楽しませ、喜ばせ、作文の話題を作ってくれた。あの古木はどのように処理されたのだろう。多くの可燃ゴミといっしょに、近くの焼却炉に放り込まれ、灰と化したに違いない。私は公孫樹を惜しむ。立腹はしないが、しばらく哀悼の思いに暮れた。

 

私は撤去作業のさ中に、思い余って工事の人に訊ねた。ここはどうなるのでしょうと。作業員は怪訝な顔をしたが、やがて、違ったものが植えられるでしょうと答えた。確かに、数年先にすべての工事が終わったら、道路わきの美化も進められるだろう。今よりずっと洗練された設計のもとに新しい木々が植えられ、花壇ができるかもしれない。私は涙をぬぐって樹のない分だけ広くなった空を見上げた。数年後の情景を思い描き、胸を撫でおろした。

 

 

 

 

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日々の風から 雪だるまを見てください

雪だるま



小六生のMちゃんがじっとしていられません。
≪雪やこんこん―――犬は喜び 庭駆けまわりーーー≫ではありませんが、家の前の路地で雪だるまを作り始めました。吹雪の最中です。
そのうちに受験勉強追込みのS君も飛び出してきて、雪掻き?です。雪は子供たちの遊び道具になりました。これもまたよし。

 

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日々の風から 今、吹雪いてます.


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東京は早朝から西の郊外で雪が降り出したようですが、11時過ぎ、都心南部でも降りはじめ、今や猛烈です。練馬の方へ新年聖会に出掛けた長女ファミリーは途中から引き返すことにしたようです。昨夜から今日の会議のために我が家に泊まり込んでいた次女は、終えた足で群馬県へ帰れるのか、心配です。成人式会場へ向かう新成人たちはどうしておられるでしょう。お天気が良ければ町へ出て、彼らの晴れ姿を見たいと思っていましたが、これでは一日籠城になりそうです。

 

土曜日に、東京から近県へ移転したご夫妻がおられます。第二の人生スタートのためです。慣れない土地での初日が雪ではさぞ難儀しておられるでしょう。お気の毒です。

 

次いでながら、グループホームのK姉ですが、12月中旬から外出禁止が続いています。ノロ・ウイルスや風の感染を警戒して、ホームは入居者の外出を禁じるばかりか、外部からの訪問も禁止、いわば面会謝絶です。ご本人はいたってお元気なようですが、施設は細心の用心をするのでしょう。でも、教会に来られなくてK姉がお気の毒です。

 

幸い、私の今日は外出計画はゼロです。一日パソコンに向かうことになります。窓外に目を転ずれば、早くも家々の屋根は真っ白、車も天からいただいた出来立ての白いカバーに覆われて静かにしています。

 

一徹な古武士のように、不格好な枯れ枝で天を突き刺していた公孫樹の木は、一転、人生の知恵を秘めた老女のように気品に満ちて虚空を仰いでいます。

 

窓から見る分には、いつもは誇りと騒音で苦々しい我が家の周辺も、別世界です。神さまからの思わぬプレゼントと感謝して、稀有なる光景を楽しみます。今後のことはひとまず委ねて。しかし、横殴りの吹雪ですーーーー。

 

 

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日々の風から 400字で2013年への思いを綴る。 『未知・未踏の魅力』

 『あかし文章』を書きあっている仲間たちと、400字で今年の抱負を表現した。いつもよりずっとはやく寄稿されてきた。みんな、この年を喜び期待し、胸が膨らんでいるのだ。心が膨らめば言葉が生まれ、ペンが走る。作品できる。しかしテーマは一つでも作品の中身は一人一人違う。まるで顔が違うように。違った顔をした作品が相並ぶ。楽しさはこの上ない。

以下は私の一文である。
年頭の所感を書いていたところなので、締めくくりとしてしるします。
 


未知・未踏の魅力   

 

新しい年を迎えるたびに私の心は熱く疼く。

一年が孕んでいる未知・未踏に惹かれ、体当たりしたい思いになるからだ。

先年、ニュージーランドへ旅した時、マウントクック遊覧飛行に参加した。

セスナ機が山肌すれすれに近づくたびに思わずのけぞったが、

真上から氷河を見下ろしたときは息もつけないほど感動した。

氷の川は広大な幅のまま一気に下降し、折からの日を浴びて淡いオレンジ色に輝いていた。一瞬、天の一隅ではないかと思った。

おそらく天地創造以来、未踏のままなのだ。

あるとすれば神様の足跡だけかもしれない。

新しい一年は氷河をはるかに超える巨大な未知・未踏の世界だ。

私はそこを進むのだ。

胸躍る一方、不安や恐れは限りない。

しかし、神様は先だって歩き始めておられる。

迷子にならないようにぴったりとついて行こう。

この一年は何色に染めていただけるだろうか。

 

 

 

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日々の風から 今年の計画・老人は夢を見る その2


計画を立て、夢を数えている間にも日は容赦なく過ぎていく。容赦なくと、恨みがましく思うのは私のひがみであろう。神さまの時計は天地創造以来一秒たりとも狂うことはないのだ。速いとか遅いとかは人間の側の勝手な感じ方だけなのだ。

 

大晦日が零時を過ぎ、新しい年がスタートした時から始めている恒例のことは、聖書通読である。今年もそのようにした。毎年、聖書通読表を作成して教会で配布するのは、私の担当である。聖書66巻は変わらないから、新しくするのは年号と、ちょっとしたカットだけである。教会では声を大にしてPRはしない。礼拝の司会者が一言報告するだけ。用紙は受け付けの机上に置いておく。心ある方が持っていけばよい。机上を見ていたら、思いがけない一人の兄がわざわざ取りに来て持っていかれた。うれしくなった。多忙な方だから、完読は無理としても、少しでも読める状況が与えられますようにと、後姿を見ながら祈った。

 

それはそれとして、作成者の私が実行しないでは話にならない。義務や格好つけでするものではないのは当然だが、いつのころからか、最低年に一度は完読するのが習慣になった。よく、旧約3章、新約1章読めば一年で読み終えると言われる。その通りを忠実に守り続けている老姉妹がおられた。

 

私は、規則通りにしない。毎日必ず開くが、多く読めるときはどんどん進める。そうでない日もある。夏の暑い日々が来ないうちに終わらせたいと、そこを目ざしている。さて、今年はどんな具合に進むだろうか。意志だけの問題ではない。体調が大きく左右する。無事に日々、判で押したように聖書を開き、主に祈りたいと願う。これも今年の大きな計画である。

 

最近楽しみになっているのは創作料理を考えることである。たいへん聞こえはいいが、大したことではない。大根1本でも、ごぼう1本でも、ニンジンでも、セロリやキャベツでも、今までと違った使い方を考えるのだ。料理番組を見るわけでも、本を繰るわけでもない。ふと頭に浮かんだ方法を試してみる。基本の味付けは人工的な調味料は一切使わないこと。薄味に徹することである。和風も洋風もそうして試みている。長女がおいしいと言ったら、親しい方に試食していただく。そんな挑戦もしていきたい。

今年の計画・老人は夢をみるとばかり、たいそうな看板を掲げたがどうやら羊頭狗肉になってしまった。申し訳ありません。

 

そろそろルーティン・ワークに取り組まねばなりません。係わっているいくつかの働きを進めねばなりません。神様と皆様に支えられて順調にこなしていくことこそ、計画中の計画であり、夢でもあるのですから。

 

 

 

 

 

 

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日々の風から 今年の計画・老人は夢を見る
 

計画や予定を立てるのがずっと好きだった。新しい年を迎えるたびに、今年はこれとこれをしたいなどと、欲に任せて一覧表に書きまくった。計画には計画倒れが付きもの、夢ははかなく叶わぬものとだいたい相場が決まっている。しかし若い時代はそんな定説など見向きもしない。次々に実行しては書き込んだ項目を消去していく。そこに達成感や快感を覚えるのが、楽しかったし得意でもあった。

 

しかしそれもつかの間のことである。2,3ケ月も経つと、立てた柱は朝日の前のつららのように溶けて消えてしまう。そのうちに何を計画したのかも忘れてしまう。そんな暴走時代があった。思えば懐かしい限りである。

 

昨今は、「主、ゆるし給わば、あのことも、このこともさせていただきたい」と、祈りながらプランニングする。その数も少ない。だいぶ大人になったのかもしれない。自分自身を多少は知ったのかもしれない。とはいえ、雀百まで踊り忘れず、で、新年になると同じ思考回路が意識下で働きだすのだ。それを笑ってみているもうひとりの冷めた自分もいるのだが

 

言い訳がましいことであるが、今年も、2つ、3つ、いいえ、4つも、5つも新しい計画が頭の中を走っている。しかし公言ははばかる。そっと計画し、できなくて、そっと涙を呑むのがいいだろう。しかし、あまり密かでは自分自身に対しても無責任だ。と、言いうわけで、ここに書いてみたい。

 

ずっと思っていることを実行したい。

その1は、今年こそもっと図書館や大きな書店に行くこと。

買ってばかりはいられない。それに、本探しや思いがけない本との出会いがほしい。

町の図書館が移転すると聞いて、これはたいへんだと思ったのがもっと行かねばに繋がった。移転先が気になった。

 

孫のMちゃんに聞いてみた。Mちゃんであるが、毎週のようにリュックを背負って図書館へ行っている。小6である。もう、読みつくして本がないというのだ。どんな本を読んでいるのか、とにかく手あたりしだいのようだ。私は名作を読ませたいと思って時々尋ねる。ミックスしているらしい。驚くほどの速読である。読んでいるうちになにがテクニックを会得したらしい。

 

Mちゃんが言うには、距離は今より少し遠くなるが、新しいマンション(ビル?)に、もうひとつの区立図書館と合併するそうだ。胸が動いた。きっと真新しい施設に入るのだ。今よりすてきで閲覧室も増えるに違いない。快適に読書できるに違いない。これは通わずばなるまいと、わくわくしているのである。

 

ついでながら、今年こそ、読書ノートを忘れずにつけよう。試行錯誤のうちにわりに書き込みやすいフォームを作ってある。もちろんパソコン上のドキュメントとしてである。気が付くと、数か月書き込んでいない。そんな一年であった。今年はもっとこまめにやりたい。読み始めたらすぐに記入すればいいのだ。忘れるのは何か手順が悪いのだ。

 

まだ、いくつか計画と夢がある。今日はひとまずこのへんで。

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日々の風から  初春のごあいさつ

初春のご挨拶

主の2013年がやってきました。
元気で、
喜んで、
感謝して、
もろ手を広げて迎えることができました。

皆々様の上に、イエス・キリストの恵みが満ちあふれますように
主の祝福をこころからお祈り申し上げます。


あなたはその年にみ恵みの冠をかぶらせ
あなたの通られた跡には
あぶらがしたたっています。
(詩篇65篇11節)




 
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