日々の風から アボンリーヘの道
偶然にネットで配信しているカナダのテレビドラマ「アボンリーヘの道」に出会い、年末年始を楽しんだ。30年も前に制作され、日本でもずいぶん昔に放映されたらしいが全く知らなかった。「赤毛のアン」で有名なモンゴメリーのいくつかの作品から作られた。これも有名なプリンス・エドワード島が舞台になる。
7シリーズ合計91本が放映されたが、気が付いたときは期限が迫っていて全部観ることはできなかった。とても心が残っている。全巻がDVDになっている。一瞬ほしくなったほど捕えられているが、いやいやとんでもない。無料だから見たまでのこと。しかしレンタルで借りてきて観ようかなどいまだに思う。多分それもしないだろうが。
作中人物の一人が忘れられない。彼女はヘティと言って、アボンリーの村に一つだけある学校の女教師である。独身で、毅然として、周囲には頑固者と言われるほど、自説を曲げす、ぶれず、プライド高く生きる中年女性である。
この物語はそもそも一人の少女を主人公に始まるのだが、私には子供達よりも、大人たちに心が傾く。その代表がヘティなのだ。50歳の誕生祝いの話があったから、今の時代ならまだまだ若い女性の部類だ。しかし、70歳くらいに見える。熱い親近感が沸く。毎日でも彼女の顔が見たい。ドラマにこんなに心奪われたのは久しぶりだ。ますます暇人になったせいだろうか。