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書林の風から ビブリア古書堂の事件手帖に捕まって

書林の風から ビブリア古書堂の事件手帖に捕まって

 

この忙しい時にエンタメの本なんかにうつつを抜かしてと笑われそうだが、急に読みだしたのではない。7巻読み終えたところである。第一巻が2011年に出ているからずいぶん前のことだ。全然知らなかったのだか、あることから俄然とりこになった。

 

ことは、以前に書いたが「トルストイ日記抄」から始まった。しばらく日記文学に取り組みたいと思って、手始めに、文豪トルストイを選んだ。ネットで買った本があまりにも読みにくいのでもう一冊買ってみた。そこから古書への扉が忽然として開いた。2冊の本の奥付から意外な事実が見えてきた。詳しくは過去のブログを見ていただくとして、本には内容もさりながら、本自体にドラマがあることを知った。

 

そのことを知人に話したところ、まるでドローンが運んできたように私の机上に「ビブリア古書堂の事件手帖」の文庫本5冊が置かれていた。いわゆる古本屋さんの扱う本にまつわる奇想天外な物語である。単なる空想話でないことは明らか。作者の三上延氏の取材力にまず仰天する。大変なご苦労だったろう。

 

登場する古書は太宰治の『晩年』から第7巻では、シェークスピアの本まで登場する。骨董品のように、ある本はその定価に寄らず億単位の値段が付く。古書を巡る別世界があるのだ。神田の本屋街が思い浮かぶがあそこにもこうしたドラマがあるのだろうか。

 

惹き込まれて読みに読んだ。最後の2冊はネットで買い、なりふり構わず読みふけった。これが読書の醍醐味ということか。本来、本とは読者を別世界へ引き摺り込んで離さないものなのだろう。本の筋を追いかけながら、登場する実在の古書に興味を抱きながら、作家の腕に唸りながら、多くの学びをさせてもらった。

 

 

 


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  • 2019.03.21 Thursday
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