書林の風から 堀田善衛著『スペイン断章』からドナルト・キーン著『百代の過客・続』まで。

  • 2018.04.14 Saturday
  • 21:23

書林の風から 堀田善衛著『スペイン断章』からドナルド・キーン著『百代の過客・続』まで。

 

2017年1月から堀田善衛著『スペイン断章』から始まった新しい読書は、今までの文学街道と並行して新しく歴史街道を増設してくれることになった。私の読書街道は複線化したと言える。堀田氏の『ゴヤ』や『ミシェル・城館の人』などを心楽しく読んでいった。

 

そこから私はダイレクトに西ヨーロッパの一つ一つの国の歴史を読みだした。スペインを始め、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、オランダへと進んだ。河出書房新社の「ふくろうの本」シリースは教科書のようだ。作家の私感が色濃く入らず、その国の歴史が整理された。

 

堀田氏の「歴史は読むものではなく見るもの」との至言に一時は大いに納得したものの、至言の先に光る針の痛みを胸に感じる中で、ついに見に行けない現実もあるのよと開き直り、もっぱらペーパー上の歴史を楽しんだ。イタリアでは、好きなフィレンツェで足踏み、個性派の塩野七生の『わが友マキャベリ』、若桑みどりの『フィレンツェ』に再び捕まってしまった。これらは講談社学術文庫にある。

 

ヨーロッパはもういい〜〜〜そんな思いになったのは、スペインを始め、あのオランダまでもが、世界に進出して行って、アジア、アフリカ、南アメリカで残虐の限りを尽くした事実をいっぺんにまとめて知った時からである。もちろんその前に、自国内や隣国にも同じことをした。今、観光地として世界中の人たちを呼び集めている栄光に輝く都市や建造物の一つ一つは、凄惨な陰謀、殺戮、略奪 凌辱、侵略、戦争の結果ではないか。これはもちろんヨーロッパだけでなく、世界で大国と呼ばれる国々一つ一つに言えることである。日本の国も遅ればせながら悪行を重ねた。私は世界の歴史にげんなり、うんざりしたのである。これは堀田氏のいう「歴史は読むものではない」のことばを軽んじたからか。私の論は正に机上の空論なのかもしれない。

 

講談社学術文庫を書棚に戻すにあたって、最後尾の案内の部分を見ていた。次は何を読もうか。目に留まったのが、ドナルド・キーン著『百代の過客・続』。幕末から維新を経て、幕を開けた近代日本の、日本人を取り扱っている。私は、日本に帰ってきたのである。しばらく落ち着いて本の中へと旅してみる。

 

今日の聖書通読から(4/16)

伝道者の書11章1節

あなたのパンを水の上に投げよ。

ずっと後の日になって

あなたはそれを見出す。

 

ローズンゲン4/16

人の歩む道は御目の前にある。

箴言5・21

 

わたしは良い羊飼いである。

私は自分の羊を知っており、

羊もわたしを知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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