人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

旅の風から 金沢に吹く伝道の風  その3

旅の風から 金沢に吹く伝道の風  その3 

北陸初のプロテスタント宣教・トマス・ウイン、イライザ宣教師夫妻

 

 

キリスト教と金沢との関係は深い。キリシタン大名高山右近がしばらく(と言っても26年ほど)前田家の客将として仕えていたことは有名である。時代は戦国末期から江戸初期のことである。高山右近といえば、奇しくも今年2017年、ローマ法王庁から、信仰の模範者としての「福者」に認定され、マスコミでも取り上げられたが、盛大な列福式が行われた。さらに金沢とキリシタンとのかかわりは幕末にもあるが、今回は明治以降のプロテスタント信仰の伝道者にフォーカスした。

 

私たちは自他ともに老女と呼ばれるのを厭いはしないが、親しい仲間同士の旅であってもただの親睦会ですませたくない共通意識を持っている。ちょっと大げさですが、なにか自分たちの知識や生き方に示唆を与えてくれるようなテーマにチャレンジしたいのでる。平たく言えば好奇心と向学心を満たしてくれる、体と心のグルメの旅を目指している。

 

キリシタン迫害の足跡をたどる旅は昨年の上五島を含めて数回体験してきている。今回はぜひプロスタントの伝道の歴史を知りたいと願っていたところ、金沢通の友がすぐにウイン宣教師夫妻の働きを持ち出してくださった。現在の北陸学院の元を築いた夫妻である。そこで、学院の一画にある「ウイン館」を見学することにした。

 

 

私たちは「お宿やました」でゆっくりと豊かな朝食をいただいた後、宿のワゴン車で直接「ウイン館」のそばまで送っていただいた。「ウイン館」とは、明治24年にウイン夫妻が家族や宣教師家族の宿舎にするため、またミッションハウスとして、トマス自身が設計し監督した、アメリカがまだ独立する前によく見られた簡素な建物である。「コロニアル・スタイル」と呼ばれる。木造二階建て瓦葺、外壁は板を張ってペンキを塗っている。また前庭ではホルスタインを飼って牛乳を搾った。後にイライザ夫人が孤児院としても使った。

 

「ウイン館」は現在資料館として使われており、ウイン宣教師夫妻の資料がびっしりと展示されていた。私たちは職員の女性に迎えられ説明を受けながら時間をかけて見学した。金沢通の友人が北陸学院についても知識があって職員の方と話が弾み、椅子を勧められお茶までいただいてしまった。幸いと言おうか見学者はほかにはいなかった。販売している資料もあった。私は「信仰の証人 イライザ・ウイン伝」新書版で200ページほどの一冊を買った。

じっくり読みこんでまとめてみたいが、それには時間がかかる。まずは拾い読みして、紹介します。

 

 

 

北陸の地に初めてプロテスタントの福音の風を運んだのは、トマス・ウイン(1851年〜1931年・79歳)とイライザ夫人(1853年〜1912年・59歳)であった。

二人の家族はそれぞれ彼らが幼い時からイリノイ州ゲールズ・バーグという町に住みつき、二人は長老教会の日曜学校に通っていた。いわば幼なじみであった。トマスの父は牧師、イライザの父は実業家であった。二人はともにノックス・カレッジで学んだがこのころから将来は海外宣教師として伝道することに決めていた。その後トマスはユニオン神学校を卒業すると同時にイライザと結婚し、その年の秋10月、1877年に来日する。

 

トマスの伯父サムエル・ブラウンはすでに宣教師として来日していた。トマスの来日に当たってはこの伯父、母の兄にあたるが、の影響は大きなものがあった。来日するとトマス、イライザの二人は横浜山手にあるブラウンの家に居留し日本語を学んだ。トマスは翌年にはJ。バラ宣教師が開いていた「バラ塾」で英語と聖書を教えた。(つづく)

 

 

 

 

 

旅の風から comments(2) -
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comment
いい風が吹き始めたようですね。わたしにも感じられるようになってきました。
From. サムサム 2017/06/13 17:41
風を文章化するのはかなりきつい作業です。こころよい風にするにはなおなお困難です。しかし風は私が吹かすのではない、風は神様のご支配下にあります。ゆだねつつ、風に乗りたいと思います。
From. サムサムさんへ 2017/06/13 22:01









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