人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

日々の風から 70歳代のひとつの現実

日々の風から 70歳代のひとつの現実

 

 

17歳、セブンティーン、Seventeenは青春真っ盛りの象徴であろう。おなじセブンに係るがセブンティー、Seventy、70歳代はどうであろうか。老年真っ盛りではないだろうか。私を含めて親しき友はまさに70代を生きている。私は自分の周辺の方々しか知らないが、皆さんほとんど一日として家に居ることはない活動家である。それぞれに今までの歩みの中から自分だけのスペシャルな働きや活動場所を持っておられる。老親をケアーしながらの主婦であれ、配偶者との二人暮らしであれ、単身者であれ、「一人の個」として自立しておられる。見習うことの多い友垣である。

 

17歳前後も話題は多いが70代も、出来事、それも危険な事件が頻発する。今、私の耳に盛んに届くのは70代「喜怒哀楽たより」である。うれしいことにしろ、困った問題にしろおもわず身を乗り出して聴き、受け止め、場合によっては手を出し足を出すこともある。とはいうもののこちらも70代、限界のある状況下にいる。まさに「ともに喜び、ともに泣く」の最前線なのだ。

 

最近ではあまり出番のない家の電話が鳴り、いつもはメールの友の声が聞こえた。

月末には会うことにしている近県の友である。

 

「わたしね、困ったことになったの。脚立に乗って高いところのお掃除をしていたの。降り際に、ステップを踏み外してひっくり返って、右手首の上を骨折してしまったの。お医者様はギブスよりも手術したほうがいいと言われるので、明日入院して手術になってしまったわ。3か月は安静にしているようにと言い渡されてしまった、遠出はダメですって。そんなわけで久しぶりに皆さんとお会いするのを楽しみにしていたけど、しかたないわ。ごめんなさね。メールも左手が慣れるまで無理かもしれない」

 

愕然とした。この友に限って「骨折」は近づかず、逃げていくだろうとさえ思っていたのだ。友はいつもには似合わず、自分の愚かさを責める理由を挙げ、悔いておられた。また、先のことを案じ、活動を縮小しなければなど、自分自身に言い聞かせるように語られた。じっと聞いていた。

 

友は多少トーンダウンしていたが、いつものように明快で歯切れのよい落ち着いた話しぶりであった。

 

話に耳を傾けているうちに、友は療養の期間を過ぎれば、軌道修正をした賢い方法を見つけ、自分の賜物を生かしていっそう質の高い活動をされるにちがいないと確信し、早くも安心した。一日も早く回復されることを祈り続け、秋になったら、闘病談をたっぷり聞かせていただこうと思った。

 

ところでただいま「断捨離中」であるが、私も脚立に乗り降りして、重い箱を上げ下ろししている。まだまだこのくらいは大丈夫、若い者の世話にはならずともできる、心の中はそんなツッパリでいっぱいなのだ。しかし、友を思うと、手が出ない、足が出ない。どうしましょう。

 

 

日々の風から comments(2) -
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comment
お気に入りに登録して、さっそく読ませていただきました。
ちょっとしたことでも、受け止め方しだいで、いいエッセーのネタになるということを「70歳代のひとつの現実」を通して学ばせていただきました。
わたしも先日、カーテンを取り換えるために踏み台に上がろうとして、娘にしかられ、「わかった、わかった」といいながら、心の中では、これくらいのことができなくてどうすると思っていたのですが、もう、やめることにします。

                  次回を楽しみにしています。      

From. 山本披露武 2017/05/12 16:52
最近はあまりコメントをいただくことがないのでうれしいです。

実はブログの記事探しで唸ることがあります。何気なく過ごしてしまえば何も書けません。しかしその気になればいくらもあるはずです。こんな刺激的な世界に生きているのですから。

ブログを開設なさることをお勧めします。ようやく手に入った、いいえ、神様から与えられた自由時間を、有効に使いましょう。

またどうぞお訪ねください。頑張って書きますから。

From. 山本披露武様 2017/05/12 19:44









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