人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

日々の風から 今年はスペシャルGW!

日々の風から 今年はスペシャルGW!

 

8月の夏休み、年末年始の休暇と並んで日本の三大大型連休ともいえるゴールデン・ウイークの時期となり、このところ日本中が湧きかえっている。折から季節は最高の初夏である。日ごろお忙しいパパ、ママ、子どもたち(小学生までか)にとっては待ちに待った休暇であろう。もちろん例外は山のようにあり、絵に描いたようにはいかない。それも少なからず承知しているつもりだが、海に山に温泉に海外にテーマパークに、行ける時は行ったらいい。無責任であるが、老女としては大いにお勧めしたい。その代わり、私はじっとしている。本心からであるが、この時期こそ、一年中が大型連休の高齢者は一歩も二歩も下がっていたい。席を譲ろう。いつも譲られるばかりが能ではない。そのかわりGWが終わったら、ちょっとにんまりしてやおら腰を上げ、外に出ることにしよう。

 

ところが、思いがけない誘いが来て、ふわっと腰が上がってしまった。近くの錦糸町トリフォニーホールでの「メサイヤコンサート」のチケットがひざ元に舞い落ちてきたのである。薫風の粋な計らいか。「メサイヤ」はほとんど一年中、CDやユーチューブで聴きまくっている。しかし生の演奏会はめったに行っていない。ほんとに久しぶりである。心が弾んだ。

 

全席自由のせいか開場30分前に就いた時はすでに4人一列で長蛇の人であった。あっという間に満席状態。こんなにも「メサイヤ」を愛する人がいるのかと驚いた。それでも友人と私は中央より少し前のほぼ真ん中に着席できた。指揮者、音楽監督の三澤洋史氏のプレトークに早くも魅了され、それから延々3時間弱、救世主物語ど真ん中に引き込まれた。

 

歌詞は英語であるが横断幕のように字幕が流れたのはよかった。歌詞はほとんどが「聖書」の言葉である。こんなに大勢の人に福音の結晶ともいえる箇所の「みことば」が大きな文字で読まれるのだ。そのことに感動し感謝した。「メサイヤ」はまさに音楽による伝道メッセージではないか。思えば1741年ダブリンでの初演以来今日まで270年余りの間に、この作品はどれほど多くの人々の信仰心を掻き立て、与え、高めたことだろう。隣席の友人にはどのように響いたのだろうか。友人曰く「ヘンデルの曲って、やさしくてドラマチックで親しみやすわね」。それだけ?。神様の不思議にお任せしよう。ヘンデルだって当初はここまで自分の作品が広く愛され演奏されるなど考えもしなかったろう。まして、神のために役立っているなど思いもしなかったであろう。

 

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