人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

世相の風から 3・11から6年・原発いじめ

 世相の風から 3・11から6年・原発いじめ

 

あの日の恐怖を今さながらに思い出す。遠く離れた東京にいても、私の70年を超える人生の中でもあれほどの底知れない不気味さに震えたことはない。さらに原発事故が重なり、思えば一か月、二か月は、日常の半分以上は宙をさまよっていた。いまなお苦悩の中におられる方々の思いはいかばかりであろう。

 

最近いやなニュースが大きく聞こえてくる。原発いじめである。これにはほんとにびっくりした。被災された方々に支援できない心苦しさはいつもある。思いの中にすぎないが同情心だけはあふれているつもりだ。日本中の人たちが同じ思いだと疑わない。それなのにである。いじめるとは何事であろう。それも大した理由がないのにいじめると聞く。まして、賠償金をうらやましがって、せびる人たちまでいるという。それも子どもたちが、である。どうして日本人の品性がここまでみじめになり下がってしまったのか。いつからそんなにさもしくなったのだろうか。寒々とした思いになる。犠牲になった命、失った財産、故郷は戻らない。せめてその何百万分の一、いや海辺の砂粒の一つでも、補えるように「まことの愛」を、物心両面から贈りたい。

 

 

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