人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

旅の風から 上五島のカトリック教会群を巡る旅 その12 江袋教会→仲知教会→「えび屋」で宿泊

旅の風から 上五島のカトリック教会群を巡る旅 その12 江袋教会→仲知教会→「えび屋」で宿泊

 

 

 

 

 

 

江袋教会 火災で再建される

上五島は十字架の形をしていると聞いたことがあります。それに見立てると残す二つの教会は縦の上へ上へと行きます。地図では北方向です。開通したばかりの「青砂ケ浦トンネル」997mを潜ります。このトンネルは島内で一番長いトンネルだそうです。32号線からその後、218号線に入ります。

 

9番目の教会は「江袋教会」

教会ははるかに東シナ海を見下ろす急斜面の中腹に海に向かって建っています。1882年(明治15年に)にパリ外国宣教会のブレル神父の指導で建設された、木造瓦葺き平屋建ての教会です。しかし惜しくも2007年に漏電によって全焼してしまいますが、それまでは五島で最古木造教会でした。火災後は、元の位置に復元することになり、焼け残った一部の建材を利用し、また全国からの支援を受けて2010年に完成しました。一目で新しい建物だとわかりました。一見、教会ではなく、日本家屋のようですが一歩堂内の入ると赤や黄色の美しいステンドグラスが輝いていて、やはりここは神をほめたたえる教会堂なのだと納得させられました。

 

急な階段を一歩ずつ上って左手に回ると海が大きく開け、教会の正面に出ました。と、数人の老女性たちが玄関わきの石に腰を下ろしていました。私たちの見学後に始まる祈祷会に出席するためでした。社交満点のM姉がすぐに話しかけました。女性たちは私たちよりもっと年上に見えましたので、階段はさぞきついだろうと思いました。みなさん一様に深く刻まれた皺深いお顔でしたが、こぼれるような生き生きした笑みにいっぺんに魅せられました。お顔の皺は荒い潮風のせいばかりでなく、絶えない笑い皺かとも思いました。女性たちは合図の鐘楼の鐘が鳴るのを待っているのだそうです。鐘の音に誘われて会堂に入っていくとは、なんと豊かな信仰生活でしょう。祈祷会が毎日なのか今日がちょうど祈りの日であったのかわかりませんが、いつもの時間にいつものように祈りをささげる生きた信仰がここにもあるのだと知り、主をあがめました。すぐに昨日の福見教会での祈祷会を思い出しました。

 

10番目は仲知教会・煉瓦造り・ステンドグラス(聖書場面)

 

218号線をさらに島の北端に向かって進むと、「仲知教会」です。よくぞこんなところまで教会を建てたものだと深く感動しますが、実際はこの先の北方にまだ教会があるのです。

 

現在の教会は三代目で、1978年(昭和53年)に建立されました。この地域に住む大部分がカトリック信者で、信者達の多額の献金と労働奉仕により造られました。仲知小・中学校の生徒も全員が信者。そのため学校行事は教会の行事を考慮することなしには組むことができないほどだそうです。なんとうらやましいことでしょう。

 

教会の外見は教会らしくなく、お役所のように見えますが、堂内は別世界でした。聖書の場面が描かれた14枚のステンドグラスがあふれんばかりにはめ込まれていました。イエス様が弟子たちと漁をする場面では、当時、信者の中心として建設に関わった住民も登場しているそうです。

 

教会を後にするとすでに5時近くになっていました。この日の見学はすべて終了です。ここからまっしぐらに南下するのです。北の果てから南の果てまでと言っても大げさではないほどです。もちろん最後に若松大橋を再び渡ります。そして、神部港に面する「えび屋」さんに帰るのです。今夜、もう一泊します。ドライバーさんに訊ねますと、約90分、ノンストップだそうです。折しも東シナ海には夕日が沈むところでした。

 

 

 

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