人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

旅の風から 上五島のカトリック教会群を巡る旅 その11 観光センター→冷水(れいすい)教会→青砂ケ浦教会 

 

今日からいよいよ12月、年の瀬に入りました。

教会暦では11月27日から待降節(アドベント)に入り、

今週は第一週です。

イエス・キリストのご降誕を覚え、25日のクリスマス礼拝に向かって、

いっそう「みことば」と「賛美」と「祈り」を愛して、

恵みの時を過ごしたいと願っています。

 

 

 

旅の風から 上五島のカトリック教会群を巡る旅 その11 観光センター→冷水(れいすい)教会→青砂ケ浦教会 

 

どこからともなく、しかしいっせいに?あがったのは、お土産を買えるところに行きたいとの切望の声!団長さんから「巡礼ガイドM氏」へ伝えられ、時間のカギを握るドライバーさんに届きました。その結果、わずかだけど「観光センター」に寄っていただけることになりました。車内はにわかに色めき立ちガラリと空気が変わったのです。そう思ったのは私だけかも……。何しろ旅人の4分の3は女性なのですから。センターの場所は頭ケ島を引き返して、昼食をいただいた「扇寿」の近くです。店内には五島の特産品が自信に満ちて行儀よくど並んでいました。海産物はもちろんですが、有名なのは「五島手延べうどん」、「椿油」、「上五島の塩」、「飛魚(あご)製品」、「かんころ餅」などです。多量になると重い物が多いのです。目移りしている間に時間が過ぎてしまいました。さらに残念なことに買い物に心奪われ、一度も周囲にレンズを向けず仕舞いでした。

 

バスは再び国道384号を西に走り、まもなく奈摩湾に向かう県道170号線を右折して北上します。奈摩湾を挟んで対面するように西側に冷水教会、東側に青砂ケ浦教会が建っています。肉眼で見えるわけではないのですが、仲の良い姉妹同士のようです。まず西側の冷や水教会へ向かいました。

 

 

 

冷水教会・木造で白い建物

冷水教会は1907年(明治40年)5月献堂式が行われました。設計施工は長崎県下に数多くの教会を残した郷土出身の鉄川与助です。当時27歳、独立して初めて自ら設計施工した教会であり、歴史的な価値は大きいそうです。教会の入り口にトンガリ帽子のような尖塔がありました。木造の白と尖塔や屋根の褐色のコントラストがすっきりしていてスマートな雰囲気を作っていました。

 

今回、一つ一つの教会では必ず靴を脱いで内部を見学しました。ガイド氏は柱や天井までその教会の特徴をこまごまと説明してくださいましたが、ここに記すことは敢えてしませんでした。私たちの旅は教会の建築や構造を学ぶのが第一ではなく、迫害を耐えてそこに教会を建てた先人たちの苦難と信仰を知ることであり、形に表れない部分を心に感じて刻むことです。それに、堂内を写すことは禁じられていました。また、私は教会の外であっても、キリスト像、マリヤ像などは写しませんでした。それは私個人の信仰の有ようによるものです。

 

青砂ケ浦教会・煉瓦作り・国指定の重要文化財

 

 

 

 

 

 

次に奈摩湾を挟んで向かい合う青砂ケ浦教会へ急ぎました。もと来た道を引き返し、県道170号を湾に沿って左折、まもなく県道32号に入って北上します。教会は奈摩湾の中腹を見下ろすように正面を対岸の冷水教会に向けて建っています。1856(安政3年)、浦上三番崩れの殉教者である浦上の帳方(潜伏キリシタンの信仰組織の指導者の頭)吉蔵はこの付近に隠れていて捕まったそうです。1878年(明治11年)年ごろには初代教会堂があったといわれます。その後1919年(明治43年)に献堂され国の重要文化財にも指定されている現聖堂は3代目の聖堂です。設計施行は鉄川与助氏。外壁の煉瓦は信徒が総出で運びあげたたそうです。

 

「巡礼ガイドM氏」はここで思いを込めたように、自分の父と母も教会作りに参加し、煉瓦を運んだのだと話されました。びっくりしました。目の前の外壁のどこかにその煉瓦がはめ込まれているのです。それは80歳のM氏がいくつの時だったのでしょうか。数十年の歳月を飛び越えて、今、ここでその作業が行われているような気がして身の引き締まる思いがしました。

 

 

この旅行記もあと2回ほどの予定です。ご愛読を感謝します。

 

 

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