人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

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天の星のように―母エバから母マリヤまで 美しき姉妹たち
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旅の風から 上五島のカトリック教会群を巡る旅 その8 若松大橋→中ノ浦教会

旅の風から 上五島のカトリック教会群を巡る旅 その8 若松大橋→中ノ浦教会

 

 

 

 

 

 

キリシタン洞窟―ハリノメンドの荒海から脱出した私たちは、若松港で下船し、待っていた貸し切りバスに乗り込みました。もちろん「巡礼ガイドM氏」も今日一日はいっしょです。

今日一日で8つの教会を巡ります。午前中に3つ、昼食ののち、5つです。ちなみに教会名を挙げてみます。中ノ浦教会→大曽教会→鯛の浦教会→(昼食)→頭ケ島天主堂→冷水教会→青砂ケ浦教会→江袋教会→仲知教会です。これらの教会は今もミサや祈祷会などが行われ、活動している教会です。このうち、頭(かしら)ケ島天主堂と青砂ケ浦教会は国の重要文化財に指定されています。

 

若松港を出発したバスは国道169号から「若松大橋」を渡ります。若松島と上五島の中通島とを結ぶ全長522メートルのライトグレーの橋です。開通は平成3年(1993年) 。この架橋により「離島の離島」という若松島の悪条件が改善されたそうです。周囲は西海国立公園に指定され、橋の両側にすばらしい眺望が広がります。それにしても長い間橋がなかったことで、人々は想像を超えた多くの不自由を強いられてきたのだと思いました。バスは

国道384号を北上して「中ノ浦教会」に向かいました。

 

中ノ浦教会は美しい白亜の木造教会です。大正14年に建てられ、静かな中の浦に面していて、潮が満ちているときは入江の水面に鏡のように教会と背後の山が映るそうで、「水鏡の教会」と呼ばれているそうです。私たちは目にすることはできませんでした。正面の屋根の上には赤い帽子をかぶせたような鐘塔がそびえていて、とても優雅な姿でした。聖堂内はどこの教会も影禁止ですから目に刻むだけですが、島のシンボル樹木である「椿」をモチーフした装飾がたくさん使われていて明るく優しい雰囲気を作っていました。しかし椿は花弁が5枚あるはずですが正確な4枚になっているので十字架を表しているのではないかともいわれるそうです。

 

この地区のしん信者たちは寛政年間に外海の黒崎から移住してきたキリシタンです。近くにある桐古里が伝道師ガスパル下村与作の出身地ということで、五島崩れ(キリシタン弾圧)では信者たちへの迫害がはげしい地区のひとつだったそうです。

 

この教会では島内の6つの教会が持ち回りで開催するクリスマスコンサートが行われます。その時は信者の方ばかりでなく一般の方々も参加され、時には数百名にもなるそうです。

 

朝8時に「えび屋」さんを出発して、まもなく10時です。わずか2時間しか経っていませんが旅の袋はすでに満杯。たくさん見聞したような心持です。ときどきパラパラと雨が降り出したと思うとすぐにやんでしまい、海岸特有の現象かしらと思いました。

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