心の風から 板挟みの苦しみ その3 

  • 2016.05.30 Monday
  • 15:21
心の風から 板挟みの苦しみ その3 
 

AさんとBさんの間に立ってなんとかお二人の意見が合意点を見出し、関係も以前のように良好になるように努めてきた。しかし、一連の対立の中で私の心がBさんに傾いてきたのをAさんは察知したのだろう、ふっつりと音信が途絶えた。以前のAさんを知っているし、私との関係も信じているので、現在の問題はさておき、私の心持ちは変わっていないつもりなのだが、Aさんにとってはそうはいかないらしい。心を閉ざしてしまったようだ。私は非常に落胆し思い悩んでいる。
 
ところが、お二人の対立はますますこじれてしまった。もともとAさんはBさんのいわば上司である。力関係は上と下である。Aさんには立場があるから周囲にはAさんになびく人もいる。Bさんに公然と味方する人はいないようだ。そっとメールしてきた人も音なしになったとのこと。Bさんは四面楚歌の中に置かれてしまった。Aさんは攻勢を強め、徐々に仕事も取り上げ、ついにBさんは明日からの仕事すらなくなってしまった。もともと組織の中で、ある部分を担当しているだけであるから、それができないのであれば会社にいっても何もない。雇用関係を盾にすれば、報酬はいただけるだろう。しかし人間には心がある。自分の存在をかけて仕事しているのである。存在を無視され否定されたらその屈辱に耐えうるだろうか。明日、無収入になっても耐えられるものではない。Bさんは早々に退職願を出してしまった。
 
あれよあれよという間である。もう少し時を見てもいいのではないかと思うのだが、Bさんはきっぱりと決めてしまった。私には留める力も理由もない。突然の思いがけない展開にただただ呆然とするばかり。どうしてこんなことになってしまったのだろうか。まさか、ここまで来るとは思わなかった。これは破壊である。失敗である。とんでもないことになってしまった。おろおろくよくよするばかりである。私は双方によくないことをしてしまったのだろうか。自分吟味もさりながら、実際問題として職を失くしたBさんのこれからの苦境を考えると胃に穴が開きそうになる。
 
和解の日があるのだろうか。お互いに笑顔を交わす日があるのだろうか。AさんとBさんは笑顔どころか顔も見たくないだろう。もっとも今後は係わりあうことはないだろうけど。それにしても情けない。悲しい。つらく悔しい。先は見えない、わからない。しかしこのままであってはならないと、それだけは願う。ゆるしと和解の主に祈るのみである。
 
 
 

 

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