人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

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天の星のように―母エバから母マリヤまで 美しき姉妹たち
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日々の風から 友の詩文から
日々の風から 友の詩文から
 


85歳になる親しき信仰の友から小さな冊を手渡された。折々にパソコンで清書した短文を綴っては簡単にホチキスで止めた30ページほどの詩文集である。小さな集いでお顔が会うと、必ずにこやかに寄って来られて差し出すのである。寡黙で目立つような言動はないが、年齢にふさわしい風格のにじみ出る存在である。しかし、内側には30年ほど前にお会いしたとき変わらない火が燃えている。消えない火である。イエス様への愛と書斎仕事、つまり読書と執筆への熱い炎である。

85歳と言えば長寿には驚かない現代でもれっきとした高齢者ではないか。私は、身近な人だけによりいっそう友の生き方、歩み方に敬服している。
 

いただいた冊子からまるで独り言のような友の声が聞こえてきた。
 
【病気】
 
神さま
インフルエンザにかかって
何日か
不自由な日々を
送りました
 
なにしろ
85歳です
寝込んでも不思議ではありません
でも
毎日
起きて
いつもの通りの生活を
続けました。
こんな思いをするのは
何年ぶりでしょうか
妻が召天してから初めてです
 
だから
不安なこころもありました
このまま
召されるのかな と
でも
まだまだ
やりたいことが
残っています
ここで中止するわけにはいきません
だから
イエスの手を
いやしを
お願いしました
 
二週間たって
いつもの生活に戻った思いがしました
 
さあ
あなたにやくそくしたことを
しなければなりません
うそはつけません
 
いつものように
いつもの学びを
いつもの想いを
展開しなければなりません
やりたいことを
しなければなりません
 
わたしの
行く道を
あなたの光で
照らしてください
ただ
信じる道を
歩かせてください
ゆっくりした歩きですが
 
 
【おしゃべり】
 
神さま
わたしは
どのくらい
おしゃべりしているでしょうか
 
わたしは
7時間 寝ています
だから
起きている時間は
17時間です
 
そのうちには
食事や
家事や
勉強や
試作や
遊びの
時間があります
 
でも
一緒にいる息子と話すのは
一日
そうですね
一時間?
いいえ
30分
そんなにありません
 
15分
そんなものでしょうか
 
短すぎますが
でも
あんまり
話すことはありません
 
ましてや
他の人と話すことは
儀礼的なことが多いだけです
 
だから
 
夕方
大きな声で
下手な歌を
20分も
歌っています
 
誰にも
遠慮せずに
大きな声を
出して
歌っているのです
 
ほんとうに
おかしなことです
 
でも
 
考えてみたら
一番長く
お話をしている人がいました
 
あなたです
あなたには
なんでも話せます
人には言えないことも
 
何時間でも
 
だから
 
わたしは
おしゃべりかもしれません
 
こんな詩文が6つほど綴じられていた。85歳とは、私にとって3000m級の剣峰を2つも3つも越えねばならない地点である。そこへ到達できるかなどは考えることではないが、可能であっても友のような日々を送れるか、はなはだ心もとない。しかし、身近な手本に勇気をいただき感謝して、友の足跡をたどって行こうと思う。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
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