人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

風の仲間たち 立春から一週間
風の仲間たち 立春から一週間
 

一月は一日一日が遅く感じましたが、二月はすでに十日を過ぎ、あたふたとしています。
 
立春の朝に旅立った老聖徒の最期や葬儀の様子を、じかに係わった友人から直接に聞くことができました。昨今、神さまのお働きをもどかしく感じる不信仰に陥っていたのですが、友人が間近で遭遇した出来事は、まるで奇跡の連続、生きた神様の御業がいくつも重なっていて驚くばかりでした。
 
私のさもしい根性のせいでしょうか、神様は私の願っている周辺ではじっと座っておられ、遠くのほうでは生き生きと立ち働いておられるのだと、不公平感さえ抱くことがあります。
いえいえ、そんなことはないのでした。主は一見、沈黙しておられるように思える事柄の内にも働いておられ、人には測り知ることのできない御心で着実にご計画を推進されているのでした。そのことを改めて思い直し、不信仰をお詫びし、信じ直し、主の御名を賛美しました。
 
老聖徒はこの冬は越せないと医師に宣言されていました。ご家族は悩みつつも、年明けてついにご本人に告げたそうです。そうかとうなずいて静かに受け入れ、寝込むほどでない時は、いつものように奥様との生活を続けておられました。
 
突然のように天に帰ったその前日、H老兄は新車を購入し、銀行に行って支払いを済ませ、車のキーは自宅の玄関のキーといっしょにしてあり、上着のポケットに入っていたそうです。たぶん、運転しただろうとはご家族のことばです。机の上には完了と大きく書かれた車の請求書が乗っていたそうです。H老兄の心の内は見当もつきませんが、明日のことは主に全くお任せして、最後の覚悟をしつつも、昨日と同じように今日を過ごしたのだと思います。
 
老聖徒はわずか一年半前に、遠方に住むクリスチャンのご子息が、わざわざ教会を訪ねて、老夫妻を導いてほしいと依頼してこられ、以後、教会の熱心な祈りの中で伝道が行われ、わずかの間に信仰告白にまで導かれ、洗礼の恵みに与ったのでした。その後、嘘のように体力が回復し、昨年の真夏には、明日をも知れない82歳の老体にもかかわらず、重い草刈り機を持ち出して教会の駐車場の雑草を除去する奉仕をされたそうです。その時の汗まみれの中の笑顔がまぶしかったと友人は聞かせてくれました。
 
この地方は告別式、その後の火葬のあと、すぐに納骨までするそうです。すべて終わって親族だけが残った時、孫の一人が、まだ残っていた牧師に、求道中のまま長く怠っていた自分に気が付き、経緯を話し始め、今日、ハッキリさせたいと意思表示をしたそうです。そして、両親を初め親族の集まる中で、涙の悔い改めをし、イエス様を受け入れ、帰ったら無沙汰をしていた地域の教会に行くと告白しました。なんという御業でしょう。まるで絵に描いた話のようです。どこかで聞いた話のようです。救いのモデルパターンのようです。こんなことが現実にあるのです。老聖徒は最大、最高の伝道をしたのです。用いられた牧師と教会は主の栄光を目の当たりし、主の聖名を心から崇め、賛美したそうです。私もハレルヤ!
 
 
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