心の風から AさんとZさんの対立のかたわらで

  • 2015.01.15 Thursday
  • 12:38
心の風から AさんとZさんの対立のかたわらで
 
新年早々から物騒な事件が起きている。フランスのテロではなく、ごく身辺である。そのことで悩みに悩んでいる。一人思いあぐんでいる。自分なりの見解に行きつくためにため息をついている。白か黒かで決着がつくことではない。こうした場所に書くべきではないのかもしれない。自分の心の奥深くで始末すべきなのだ。近くの人には言えない。遠くの人にも言えない。Aさん、Zさんと仮称を使っても、分かる人はわかってしまう。それでは困るのだ。
 
物事には発端がある。それは些細なことの時もある。第三者は、何だ、そんなことか、気にすることではない、聞き流して済むことだ、あるいは軽く答えればいいことだと、半分笑いながら片づけられることである。ところがAさんの一言にZさんが立腹して立ち上がってしまったのだ。Zさんは無口で冷静な人で通っている。一方Aさんはすこぶる明るい。よくしゃべる。そのおしゃべり、つまりひとことが多かったのだ。Zさんはとっさに自制がきかなかったのか、堪忍袋の緒が切れたのか、Aさんの過去のことまで持ち出して話を膨らませ、完膚なきまでにAさんを罵った。
 
Aさんは思いがけない展開に激しいショックを受けてパニックに陥った。ずっと信じて信頼してきただけにZさんの豹変ぶりに面喰い、今までのイメージが粉々に砕けてしまった。怒りが吹き出してしまった。同時に卑近距離から狙い撃ちされた人のように、心に深手を負ってしまった。私は現場にいたわけではないがその日のうちにAさんから聞かされた。Aさんは子どものように泣きじゃくった。ともかくも聞いてなだめた。しかし収まるものではない。傷口から血がしたたり落ちているようだった。この場合、Aさんは被害者、Zさんは加害者である。しかしここに至るまで、Zさんが加害者になるまでには、ある時被害者だったともいえる。
 
事件のきっかけになったことは間もなく事務的に解決した。しかし、事はちっとも解決していない。被害者のAさんの傷が治らないのだ。漏れ聞けばZさんは当然のことを熟慮の末に決行したのだと加害者意識は微塵もない。和解の握手など思いもよらない。
 
喧嘩両成敗だという人、あのAさんだからしかたがない、それにしてもZさんのやり方は問題だと、事を知った人々はそれぞれ自分の思いを言う。それらを総合して私は考え悩んでいる。なにはともあれ、道端に怪我をして血を流している人がいたら、手当てをしないで通り過ぎていいものだろうか。見てみぬふりをしていいだろうか。「よきサマリヤ人」のたとえがあるではないか。事情を詮索するのはさておき、いま、この人を医者や病院に運ぶのが先決ではないか。正しい人だから助ける、正しくないから放っておく、そんなことをイエス様は教えていないと思う。
 
イエス様は、『裸であったときに着せ、病気をしたときに見舞い、牢にいたときにたずねてくれた』、そして『これらの最も小さき者のひとりにしたのは私にしたのである』と言われた。『あなたも行って同じようにしなさい』とも言われた。今、私は、被害者のAさんに近づいている。しばらくそうするつもりでいる。
 
 

スポンサーサイト

  • 2020.05.31 Sunday
  • 12:38
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    難しい問題ですね。AさんにもZさんにも、第3者としてはそれぞれ言ってあげられることはあるでしょう。でも、今は無理かもしれません。
    いつか時が来て、こころの溶け合うことがあると思います。
    • 美雨
    • 2015/01/15 3:35 PM
    難しいです。双方譲る気配はありません。Aさんは被害者意識いっぱいで怒りで泣いているし、Zさんは間違っていないと言い張っているし。端から見るとまるで子供のけんかのようなのですが、そんなことも言えずーーー。
    • 美雨さまへ
    • 2015/01/15 4:44 PM
    その場のことが 詳しくはわからないので、
    とんちんかんなコメントだったら、お許しください。

    うちの教会で、
    いつも穏やかな方が急に気分の変化が顕著になったあと、
    半年ほどで、認知症と診断されました。

    寂しい現実でした。ご参考まで。
    • のんびりハンナ
    • 2015/01/15 5:11 PM
    曖昧表現ですみません。お察しください。

    私も認知そのほかの要素を感じているのです。

    しかしそれだけによけい難しいのです、今の段階では。
    • ハンナさんへ
    • 2015/01/15 8:54 PM
    コメントする








        

    PR

    calendar

    S M T W T F S
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930    
    << June 2020 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    recommend

    美しき姉妹たち
    美しき姉妹たち (JUGEMレビュー »)
    三浦 喜代子
    最新本です。
    ぜひお読みください。

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM