希望の風

人生の逆風の中で見つけた希望の風を、小説、エッセイ、童話、詩などで表現していきます。

<< May 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 世相の風から 初めてのフレーズ『かあさん/達者で/留守がいい』 | main | 日々の風から 今年の夏物語り その3 >>
# 銀(シルバーエイジ)の風 隣人の介護認定調査
 

親しい教会の友が、我が家の裏隣りのアパートに移り住んできてから一年あまりが経ちました。当初は、一人暮らしがいよいよ限界だと、皆が判断して、たまたま教会の近くの今の場所に移転していただいたのでした。身体はわりあいお元気なのですが、衣食その他の判断などで、不都合が目立ってきたのが理由でした。

 

当初は半年持てばいいねと、それとなく話し合っていましたが、どうして、どうして、守られて、今日もお元気です。しかし、老いの坂は平で続くことは無いようで、かなりのスピードで下り坂です。介護認定を受け、週一のデイサービス、週一の家事援助を受けていますが、今日は半年に一度の認定調査がありました。

 

区役所から委託された専門の方が来られて、小一時間、姉妹を中心にして様々な調査がありました。私は近くの教会員と2人で立ち会いました。姉妹は、係員に対して、礼儀正しく立派に振る舞い立派な受け答えをしました。30年も前のことを正に今の日常として、ユーモア交えて巧みに物語りました。身体テストも元気いっぱいでした。

 

これでは、介護度を下げられるのではないかと、内心心配になりました。調査員は何を基準に判断するのでしょう。多少の時間、姉妹を抜きにして、質問がありましたが、例え事実であっても、すぐそばで姉妹が聞いているところでは話しづらく、ひそひそと声をひそめたりして、現状を伝えようと努めました。もう一人の姉妹は、あとで電話しますと言っていました。

 

半日経って、今日の調査のことをあれこれ思いだし祈っていて、とても悲しくなりました。姉妹の老いも悲しいし、その弱くなってしまったことを他の人に話す自分がとてもいやになりました。姉妹、ごめんなさいねとつぶやきました。姉妹は今日のことをどこまで理解したか、察したかはわかりませんが、いい気持ちではなかったでしょう。ほんとうにお互いに辛いことです。

 

往年の姉妹は忠実な主の働き人でした。多くの魂を救いに導き、人を助け、見舞い、慰め、励まし、教えた人です。それだけに姉妹を姉とも母とも慕う方が大勢いるのです。私もその一人です。そんな仲間たちが今の姉妹をケアーしています。

 

衣服を点検する人、寝具の係り、細かい掃除や冷蔵庫を見る人、ゴミ出しの人、病院の付き添い、時に食事の差し入れ、美容院に連れて行く人、金銭管理をする人など、みんなでそれぞれ分担します。

 

半年とだれもが思った一人暮らしが続いています。今でもいつまで持つかしら、そのときはどうしましょうなどと話しています。しかしみんな主がいちばんよいことをしてくださるでしょう。主は姉妹を愛しておられるからと、心配の中にも希望の風を見いだして祈り続けています。ところで、姉妹は老いを知って知らずか、わりに持ち前の明るさで日々飄々と淡々と心静かに平安に暮らしています。それは感謝です。

 

 

| comments(0) | - | 20:06 | category: 銀(シルバーエイジ)の風から |
# スポンサーサイト
| - | - | 20:06 | category: - |
コメント
コメントする









Archives
Recommend
美しき姉妹たち
美しき姉妹たち (JUGEMレビュー »)
三浦 喜代子
最新本です。
ぜひお読みください。
Profile
Comments
Mobile
qrcode
Search this site
Sponsored Links