聖書の風から 詩篇を愛して 我が祈りとしての詩篇119篇 その18

  • 2010.01.25 Monday
  • 10:24
 

 

しばらく中断していましたが、また思い立って続けます。119篇は22の段落に別れています。今回は15段です。やっとここまで来ました。とにかく終わりまで頑張ります。

 

第15段 サーメク

 

119:113 私は二心の者どもを憎みます。

  しかし、あなたのみおしえを愛します。

二心の者とは、二枚舌をつかったり、状況や出会う人によって態度を変える卑怯な悪人のことを言うのだろう。単純な者はいいようにたぶらかされ翻弄されてしまう。しかし、そんな悪辣な者のことであっても、ひどい仕打ちにあって、傷つき悩まされても、神様の前で《憎みます》と大きな声ではなかなか言えない。 

新約の時代に生きる私たちはイエス様の『あなたの敵を愛し……』を前にしているので、たとえ悪人のことであっても祈りの中で《憎みます》とは言えない。しかしその二重人格的偽善の罠にかかって、裏切られたり傷つけられたりすれば、人知れず憎んだり恨んだり、時に罵りたくなるものだ。感情を抑えるのに苦労する。まして《愛します…》、《赦します》などと言えるものではない。いっそこの詩人のように憎みますといった方が正直かもしれない。主は心の内の隅々までとっくにお見通しなのだから。

詩人はまことに素直に、二心の悪人は憎むけれど、主は愛すると言う。透き通った声が聞こえてきて爽やかになる。

 

 119:114 あなたは私の隠れ場、私の盾。

  私は、あなたのみことばを待ち望みます。

前節で、二心の者どもを憎むと祈った詩人は、おそらく彼(彼ら)から耐え難い暴挙を受けたのであろう。もちろん直接に暴行を受けたわけではないかもしれないが、暴言、あるいは否定、無視され、騙されたのだろう。そんな現場にいたくないのだ、身を隠して、逃げてしまいたいのだ。しかし状況によってじっと身を晒さねばならないこともある。行くも退くもできないとき、詩人は主のもとに隠れ場のあることを知っている。主のみふところに駆け込んで、主に盾になっていただけば、実際には苦境の矢面に立たされようと、凛としていられるのである。詩人は主の助けを待ち望み、それを確信し、祈り続けているのだ。

 

119:115 悪を行う者どもよ。私から離れて行け。

  私は、わが神の仰せを守る。

詩人は大胆に主に刃向かって悪を行う者を追い払う。祈っている内に、詩人は強められていったのだ。まごころからの祈りには主の臨在がともなう。主がおられることがわかると、魂は俄然、息を吹き返したように立ち上がることができる。たとえ我は弱く惨めであっても、弱さの内に働く御霊の勢いによって強くされるのだ。断固として悪者に立ち向かい、たとえ千人を敵に回しても、敢然と主に従うことができる信仰が与えられるのだ。

 

 119:116 みことばのとおりに私をささえ、私を生かしてください。

  私の望みのことで私をはずかしめないようにしてください。

 詩人は主の隠場に身を委ねながら、主に安心して哀願している。同じことを繰り返す幼子のように、主の支えと、生かしてくださること、希望が失望に終わらないことを、願い続けている。

 

 119:117 私をささえてください。そうすれば私は救われ、

  いつもあなたのおきてに目を留めることができましょう。

悪者を追い払い、敵が消え失せて、勝利したとしても、主の支えがなかったらほんとうの救いではない。単なる救出は一時的だ。臨在の主のそばで主に従うとき、まことの救いと平安と喜びをいただけるのだ。詩人はそれを願っている。

 

 119:118 あなたは、あなたのおきてから迷い出る者をみな卑しめられます。

  彼らの欺きは、偽りごとだからです。

詩人は、主は公平でどんな悪も見逃さないお方であると知っている。主の戒めを軽んじ、その愛を軽率に扱う者を主も喜ばず、主の祝福にあずかることはない。どんなに体裁を繕っても主を欺くことはできない。

 

 119:119 あなたは、地上のすべての悪者を金かすのように、取り除かれます。

  それゆえ私は、あなたのさとしを愛します。

前節に続いて、主が背く者や悪を行う者をほってはおかず、溶解炉で不純物を取り除くように、捨て去ることを確信している。それは思うだけで実に痛快である。詩人は、胸を張って正義を貫く主を愛しますと告白している。心が燃え、喜びがあふれている。

 

 119:120 私の肉は、あなたへの恐れで、震えています。

  私はあなたのさばきを恐れています。

 神様が決して悪を見逃さない、大いなるさばきの方であると知るのは胸のすく思いがするが、ふと、自分の罪汚れを見るとき、手放しでは喜べない。主の正義の前に恐れが生まれる。それは身震いするほど強いものである。もし、自分がさばかれたらと思うと居ても立ってもいられない。純な詩人はそうした恐れを率直に主に申し上げている。しかし主は微笑みながら詩人の訴えを聴き、おそらく直ちに平安で満たすことだろう。

 

 

 

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