聖書の風から 詩篇を愛して 我が祈りとしての詩篇119篇 その16

  • 2009.07.11 Saturday
  • 21:54
碓氷川

 

 第13段 メーム 

 

詩篇119篇は176の小さな節で構成されている。それが規則正しく8節ずつに区切られ、22のグループに分かれている。この箇所で半分が過ぎた。ずっと詩人とともに旅をしてきたような気がする。しかし時とすると、詩人と自分が一体となり、詩人の祈りが私自身の祈りになったこともある。ここまで来て、一息ついてみるとこの旅は長い歳月をかけた旅であったように思える。人生の旅の詩(うた)と言ってもいいのではないか。

 

119:97 どんなにか私は、あなたのみおしえを愛していることでしょう。

これが一日中、私の思いとなっています。

 

 第一篇にある『主の教えを喜びとし、昼も夜もこれを口ずさむ』を思い出す。さらに申命記6章にあるモーセの遺言とも言うべき命令を思い出す。『私がきょう、あなたに命じるこれらのことばを、あなたの心に刻みなさい。…あなたが家に座っているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい』

しかし、詩人は命令してではなく、みおしえを愛するがゆえに、一日中、思っているという。ここには、みおしえというよりも、神への人格的な愛を見ることができる。詩人は神様を慕っているのである。だれよりも親しいお方として、恋しいお方として、焦がれているのである。この神様は新約の今の時代ではイエス・キリストである。

 

 119:98 あなたの仰せは、私を私の敵よりも賢くします。

それはとこしえに、私のものだからです。

神のことばにはいのちと力がある。みことばに立つとき、内側から大きな力が生まれてくる。『神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう』ローマ8章からパウロの太い声が聞こえてくる。

 

 119:99 私は私のすべての師よりも悟りがあります。

それはあなたのさとしが私の思いだからです。

神のみことばを全身におびるとき、敵だけでなく、時として教えを乞うた先生よりも深い知恵を与えられることがあると、詩人は主のさとしの深さを実感しているのだ。

 

 119:100 私は老人よりもわきまえがあります。

それは、私があなたの戒めを守っているからです。

年を取っただけでは若者に勝てない。神を知らない老人は、老いの刃に心身を攻撃され、若いときより弱く劣ってしまうことがある。詩人は決して傲慢になっているのはない。神のことばの強さと正しさを盾にしているからこんな大胆な発言になるのだ。

 

 119:101 私はあらゆる悪の道から私の足を引き止めました。

  あなたのことばを守るためです。

神のことばに本気で従うとき、罪にも悪に誘惑にも引き連られることはない。みことばは悪と隔絶させる強固な防御壁になる。

 

 119:102 私はあなたの定めから離れませんでした。

それは、あなたが私を教えられたからです。

みことばによって勝利を経験すると、ますます離れることができなくなる。教えの貴さが身にしみるからだ。またみことばの威力を知るからだ。

 

 119:103 あなたのみことばは、私の上あごに、なんと甘いことでしょう。

蜜よりも私の口に甘いのです。

上あごに甘いとはおもしろい表現ではないか。しかしこれは口に甘いという意味と考えていいだろう。その甘さは蜂蜜よりも甘いという。熟読玩味、味読と言う言葉もあるから、みことばは心や魂や感情や意志などに働くだけでなく、五感で体感もできると言うことだ。

蜂蜜のことだが、確かに蜂蜜の甘さは、果物の甘さや、白砂糖の甘さよりずっと濃厚で風味がある。もっとも当時は今のように精製された砂糖はなかったであろう。蜂蜜も巣から直接集めた、いわば原液だったに違いない。詩人は甘いという言葉に、みことばのおいしさを託したのであろうが、蜂蜜は単に甘いだけでなく、体を元気にする働きがあるのも知られている。サムエル記にある、ダビデの親友ヨナタンの蜂蜜事件を思い出す。

 

119:104 私には、あなたの戒めがあるので、わきまえがあります。

それゆえ、私は偽りの道をことごとく憎みます。

詩人はみことばの力を体験しているので、すこぶる自信を持っている。みことばの光りに照らせば、物事への識別力、判断力が与えられ、理非曲直がわかると言い切れるのだ。これも一見傲慢に聞こえそうだが、あなたの戒めがあるので、を見落としてはならない。こうして詩人は罪を離れ、罪を嫌い、罪を憎み、主の喜ばれる歩みができる。 

 

 詩人とともにさらに詩(うた)の旅を続けたい。この詩(うた)は祈りである。祈りは主にささげる愛である。愛と祈りの詩(うた)を歌いながら人生の旅を続けていきたい。

 

 

 

 

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  • 2020.05.31 Sunday
  • 21:54
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    コメント
    感謝です。
    • のんびりハンナ
    • 2009/07/12 9:08 PM
    地味な記事ですので読むのはたいへんと思います。とても感謝です。これで次へ進む力が出ました。何とか最後まで行き着きたいと思います。
    • ハンナさんへ
    • 2009/07/12 9:45 PM
    詩編に申命記、ローマ書・・重ね合わせてお伝えくださり世界がひろがります。
    いつも『聖書の風』を拝読させていただくと、主から注がれる愛をたくさん感じることができます。

    • チャキ
    • 2009/07/15 10:31 PM
    『聖書の緑風』も開いてくださっているのですね。ありがとうございます。元気をいただきましたので、書き進めます。
    • チャキさんへ
    • 2009/07/16 9:06 AM
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